秋の森自然楽校 低学年コース②10月22日(土)-23日(日)

 雨でしっとり濡れた落ち葉の上を歩く


 一日目は小雨が降ったりやんだりのどんよりとした天候でしたが、
恒例のナイトハイクも無事敢行できました。

 子どもたちの期待した星空や動物たちとの出会いは叶いませんでした
が、秋の静かな森でいろんなものを発見し、よく食べ、よく遊び、みんなで
お風呂に入って、みんなで布団にくるまって、とにかく堪能しました。 秋。

 前の日とは一転、朝から暖かく、食事前の散歩からみんな元気。
道無き道をゆく"ハードコース"の男子グループは、起伏の富むササ藪の中、
まるで冒険でもしてるかのように、我先へと森の中を這いつくばる。

 斜面を登れない子を助け合い、協力して、引き上げる。 棒を使ったり、
お尻を押したり、掛け声かけたり。  大人の膝丈まである林床の熊笹は
低学年の子どもたちにとっては結構な障害物。 よく転ぶ。 それも慣れると
そのササを手につかみ、斜面を器用に登りだす。 勝手に。

 指導することは何もない

 そんなことは教わることではない。考えることでもない。身体が反応する。 
足の踏ん張れない湿った黒土の斜面で、自分の背丈の何倍もの高さを乗り
越えることは、高度な情報処理が瞬時に脳でなされ、身体も同時に動く。

 なるべく危険のないようなコース設定をするが、子どもたちの要求はエスカレート
してくる。 楽しいのだ。 単純に。 身体を動かし、頑張りがすぐに達成、喜びと
なり、次への目標設定が上がる。 ぜんぜん出来る。

 越えた先の大きな倒木に大きなキノコが連なってる。カワラタケの類いの、
なかなかもぎ取れない固いキノコ。 みんな戦利品に群がる。 小さな発見が
そこかしこ森の中に散らばってる。 そしてキャラバンはいつまでも続く。
 
 秋の森、みんで探した宝物。 自分だけのたからもの。
 
 工作、ネイチャーゲーム、キツネとウサギ。 プログラムはほぼ完遂しました。

                                      K




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