エコロジーが叫ばれ、地球温暖化に象徴される環境問題は世界の喫緊の課題である。“地球にやさしく、自然を大切に”と言われるが、何を、誰が、どのようにとなると、我々の思考は停止する。すでに、市場経済の中、日本の消費するエネルギーの9割、食料の6割、木材の8割を海外に依存している。この膨大な輸入超過は、国内のエントロピーを高め、ゴミ処理ですら窮する事態だ。 また、忘れてはならないのが、世界は大気と水で繋がっており、急激な気候変動は一国では解決出来ず、資源も耕地面積も有限で、生物多様性は益々脆弱になってきている、ということである。エコと称して、あらゆるものを消費するまえに、それがどこから来て、どこにいくのか? なぜ自然を守らなければならないのか? そもそも自然とは何か?その大切さとは?
環境問題の唯一の解決方法は自らを含む自然を理解する。
身近な自然にふれることからはじまるのではなかろうか? |