秋の森自然楽校 低学年コース①10月9日(日)-10日(祝月)

  定員MAXで開催されました

  秋の赤城大沼湖畔は静まりかえり 木々も紅葉を始め、少し肌寒かったですが
風も弱く 快適な2日間でした。

  この森にはわりと大ぶりなミズナラ(どんぐりの木)が残っており、この時期には
ドングリ拾いが恒例ですが"今年は不作の年でした"
 ミズナラを含む ブナ科の木々は ある周期で豊作 不作を繰り返します。
  主にその年の天候 日照時間や降水量などがファクターになるのですが、実の量
が決まるのは前年の気温が関係します

  そして このドングリの出来不出来に影響される動物は多岐にわたる。
  クマやリスは勿論 小さな虫まで この時期のご馳走に恩恵を受けてる。
  そして、何十年に一度、大豊作という 森じゅうのミズナラが実をつける年は
ネズミが大発生することがある。  ネズミは雪の下でせっせと実を食べ 、それこそ
鼠算式に数を増やす。さて増えたネズミはどうなるでしょう?

  動的平衡

  森のなかでは ダイナミックにいろいろな生物が関わりあって生きています。
  そんな中、シカだけがどんどん増えている。  シカも個体が大きくなってる。気がする。
群れを確認することも多くなってます。
  森の中はシカの糞だらけ。 
まだ乾いていないものを拾って 分解し 子どもたちに嗅がせてみる。
  最初はみんな嫌がるが 一人の子が嗅ぐ 、
   "臭くない"
  すると みんな真剣に嗅ぐ。
  うんちが臭くない。 というか 干し草みたいないい香りがする。

    不思議

  小学生の低学年に生態系や環境問題などとあれやこれやの話はしません。
  森のなかでいろいろなものを探してもらう。探索であり、探検です。
  いろいろな形、色、手触り、匂い、香り。

  ザトウムシが そこかしこに歩いている。
  "窯ジイ" だと喜んでその不思議な生態を観察する。

    なんだかおもしろい。

  森の中には不思議が詰まってる。

  なんでかなあ?

  低学年は 遠慮なく質問してくる。  質問の嵐。雨あられ。

  答えなんてどうでもいい。ほんとにそう思う。

  なんでかなあ? と不思議に思う。
  それだけでじゅうぶん。

  今回、計6回。昼も夜も森の中を歩きました。
  キノコが目に付く。いろんなキノコ。
  綺麗な葉っぱや木の実を拾う。
 見つけた宝物でクラフトを作る。
 小さな小枝を大事に扱う。

  ナイトハイクは流石に怖い  そんな中 ネズミとフクロウのネイチャーゲームをやりました。
  夜の森の中、驚くほどの集中力で みんな静かに 足音を立てず  ゲームにいそしむ。
   感心する
  夜の深い森、わずかな月明かりの下、ネズミになりきって、落ち葉の積もる足もと、
真剣に、音を立てず、ゴールを目指す。

  遠くで シカが悲鳴のようになく。  それは耳ではなくて 全身に響く。
  恐怖と驚嘆。 
 みんなで体験、貴重な経験。

 いっしょにお風呂に入り、大部屋でみんなで寝る。
 朝陽が昇る前に起きだし、朝の散歩を心待ちにしてる。

 思う存分、遊んだのでしょう。
 帰りのバスは、みんな寝てました。

                           K

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