石垣植生調査 ~南牧村を歩く~ その2

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石垣の調査の目的の一つが、石垣で生育している植物の調査です。
どのような植物がいるのかを見てみています。

秋の入り口の季節の花がいくつか見られました。
石垣の周りには杉林などの林もおおく、広葉樹もいくつか見られます。そういったところにも秋の色を見つけることができ、とても気持ちのいいウォーキングになりました。













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右の写真は調査中に見つけた小さな小さな柿の実です。
こんな柿があるんだなあと感動しました。
一つの実がぶどうの一粒よりもすこし大きい位の大きさなのですが、よくみるとちゃんと柿の形をしています。
もしかすると柿の原種なのかもしれません。
秋の南牧村は彩りが豊かで、この季節にしか見られない自然の色が沢山あることがわかります。










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石垣についている植物のなかで一番多いのはシダ植物だったと思います。
季節にもよると思いますが、このときの観察で見つけることができたのはシダ植物でした。こけが生えているところありましたが、シダ植物が一番点在していたように思えます。
シダ植物はあまり日当たりのいいところは好まないらしく、日が当たり続けるところよりは日があまり当たらない場所に点在していることが多かったです。







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石垣のちょっとした透き間から葉っぱをだしています。
茎をつたっていくと、石垣の石と石の間に根をはり、一生懸命に葉っぱを出していました。
茎をつたって、同じ株であることを確認しても裏にソーラス(胞子嚢)がついている茎とついていない茎があったりしています。











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また、似たような形をしていても、よく見ると葉の形が違っていたり、ソーラスの付き方が違ったり、茎の色が違ったりということがわかります。
同じように見えて実は数種類の植物なのではないかことに気づくことができました。

少し観察しながら歩いているだけで沢山の魅力的な発見があります。









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右の写真はお茶の花です。
お茶の花はこの時期に花を咲かせるのですね。少し花の時期には遅かったようで、周辺に見られる実の方が多く見られました。
実は木の近くのゴロゴロ落ちていました。
お茶の実は乾くと堅くなって、とてもかわいらしい実になっていました。クラフトに使えるかも・・?

お茶の木は意外と強いのか、石垣の石と石の間から這い出るように生えてきているものが沢山見られました。
とてもスゴイ生命力です。







20131101_8.JPGオマケ

サボテンが生えている所もありました。
これはさすがにどこかの過程の鑑賞用のモノが自生したのではないでしょうか・・・


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