秋の分校キャンプ 2泊3日 クロビ登山9月23日(祝金)-25日(日)

 全員無事に黒檜山(1828m赤城山最高点) 登頂達成!


 みんなよく頑張って歩きました。

 キャンプ二日目、朝食後、はやる気持ちを抑えて万全の休息タイム。
 "これから登山をする"
 という緊張感のかけらもない子どもたちのはしゃぐ声がテントの中から聞こえてくる。
  
 天候は快晴。秋の乾いた風は少しひんやり、心地良い、絶好の登山日和でした。
 赤城神社までピクニック気分で隊列は進み、前方に待ち受けるクロビの頂上は
 晴れ渡った空に悠然とそびえてました。(写真2) 

 登山道に入ってすぐに、足元の悪い岩場が続き、その角度と、自然の階段は、
 子どもたちを静かにさせ、ダケカンバやナツツバキの生える森を、ひたすら、
 ただひたすら、上を見て、下を見て、一歩、一歩、みんなで登りました。(写真 参照) 

 何度、休憩したでしょうか。 途中、足が痛くなる子。 泣きが入る子。 
 声掛け、手を貸し、励ましあって、到着した頂上は、登山客でごったがえし。
 景色を堪能する間もなく、みんなへ垂れ込む。

 でも気持ちいい。だけど、これから帰りの下山。 果てしない。

 帰路は駒ケ岳を抜けるルート。大だるみの稜線を歩いて、若干の登りが始まると
 ブーイングの嵐。下山してるのになんで上るの? 納得できない。

 そもそも、なんで登山するの? 疲れるのに。



  人はなぜ山に登るのか?

  生物はなぜ生きるのか?

  人生とは何か?

  山歩きは無意識のうちに哲学めいたことを思考する。身体の疲労と反比例して、
  頭はすこぶる元気になる。 気がする。 緑はきれいだし、適度な運動、とくに、
  歩くということが、気分を良くする。

  そんなことを考えてると、目の前にハッとする風景がある

  ふだん、あれこれ考えたり、悩んだり、ストレスのある現代の生活。
  便利だけど、気付いてみればすべて人工物に囲まれてる。
 
  木々の出すおいしい空気を吸いながら、無意識で歩き、汗をかき、
  呼吸を乱し、身体をフルに使って、非日常を楽しむ。


 不思議と、すれ違う登山客は、笑顔で子どもたちを励ます。
 軽い挨拶を交わし、お互いの道を進む。隊列は間延びして、先頭と
 最後尾は、無線交信がギリギリになるほど。 体力も限界。とくに
 下りは、慣れてない筋肉が痙攣してくる。

 5時間弱のトレッキング。なんとか、無事に、全員クリア。

 大沼湖畔まで戻って、青木旅館の特製おにぎり弁当。
 食べ残しゼロ。 おいしいのは当たり前。
  
 分校に戻る頃には、子どもたちはすっかり元気。二時間のフリータイムでは
 すでに走りまわる者、森であそぶ者、相変わらず火を起こす者。

 日が暮れだして、お風呂を借りに、自然の家まで歩いて移動。
 帰る頃には、真っ暗。 そのままでナイトハイク。
 
 シカの群れに遭遇。


 自然は、かならず、ご褒美をくれる。 それは、一瞬でも、触れた者にしか、
 与えられない。 だから、おのずと感謝の気持ちが芽生えるのでないでしょうか。

                                       K 


   参加者の声&メッセージ

  よかったこと。火おこしがうまくできてよかった。
  きもだめしがすごく楽しかった。 小学4年生 N君(写真 一番下 中)

  この団体ではたくさん自然にふれあえます。友達もたくさんできます。
  私は4年のころから申し込んでいます。そのころにできた友達とは、
  今でも遊んでます。分校キャンプでは、自分たちで料理をつくったり
  するので、家でも上手につくれるようになります。 とても楽しいので
  みんな申し込んでください。 小学6年生 Sさん(写真 一番下 右)

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